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『ロック母』角田光代:講談社
![]() 1992年から2006年までに書かれた小説をおさめた短編集。 角田さんの小説はいつも容赦ないまでに救いがなく、それを読むと「本当は現実ってこうなんだよな」と思えてしまうリアル感がすごいと思います。好みで言えば、もっと夢のある読後感のよい小説が好きなのですが、それでもなぜか手に取って読んでしまうすごさがあるのです。 14年間に渡って書かれたこの短編集のどの主人公も、恵まれた環境にもなく、性根が美しくなく、向上心もなく・・・という人ばかり。一貫しているのです。例えば表題作「ロック母」の主人公もなんとなく妊娠して、堕胎は怖そうだからとずるずると先延ばしにしているうちに臨月になってしまった・・・という超ダメ人間。ちやほやしてほしいからという理由だけで、嫌悪していた田舎の実家に帰るが、母は大音量でロックを聞き続けるという常軌を逸脱した行動をとるようになっており、父はそんな母にひたすらおびえている。・・と容赦ない設定は続くのです。いよいよ出産を迎えるシーンでも、主人公は感涙にむせび泣いたりしない。きっと産まれてくる子供も大きくなったら、どこかにいるはずのもっといい自分を思い描いて田舎を出て行くんだろう、そんな自分はどこにもいないのに、と想像する主人公。・・・うーん、むなしすぎる。 雑誌等でよく拝見するニコニコとかわいらしい丸顔の角田さんから、どうしてこんな小説が産まれるんだろうと、いつも不思議でたまりません。頭の中をのぞいてみたい。これからも目が離せません。
を見に行きました。
くらもちふさこさんの漫画「天然コケッコー」を映画化したもの。 全校生徒が6人というド田舎の小・中学校に、東京から大沢くんが転校して来る。中学二年生のそよは、初めてできた同級生(しかもかっこいい)の言動に一喜一憂する・・・。 くらもちさんの漫画が大好きなので、この作品ももちろん読んでたのですが、原作のイメージ通りの、そしてそれ以上にはなにもない映画でした。 キャストがみんな漫画から抜け出して来たようで、田舎くさいけど実はかわいいそよちゃんや、つり目の都会的な大沢君をはじめ、おしっこをもらしてばっかりの小学1年生さっちゃん、そよにご執心のもっさりとやばい青年しげちゃん…などなど、脇役キャラにいたるまで一切手抜きなし。 漫画を読んだ人は別に見なくてもいいんでは?というくらいなんですが、それでも子供の頃に感じた永遠に終わらないようなゆったりした時間の流れ、大人から見たらつまらないような出来事のひとつひとつに悩んだり泣いたり楽しかったり・・・レイ ハラカミの美しい音楽とともに映像を見ると、あらためてそういうことを思い出しました。 あと、主人公そよちゃん役の夏帆ちゃんが、天使のようにピュアでかわいらしいのだけど、なぜかものすごく足が太いのが気になりました…。顔は信じられないくらい小さいのに・・・。でもそこがまた田舎者っぽくてリアリティがあったといえばあったのかもしれません。 ![]()
京都の下鴨神社で毎年開かれている納涼古本まつりに行ってきました。
今まではどうせ買うなら新しくて綺麗な本がいいなと思っていたので、古本にあまり興味がなく、「古本じゃないと読めない本が必要だ」という状況に陥ったことも全くなかったので、古本市に行ったことがなかったのですが、今年は友人と森見登美彦の小説の影響でこの夏の古本まつりにとても興味があったので、西宮から阪急電車と京阪電車を乗り継いで行ってきました。 ![]() 会場に着くと、まずかき氷や焼きそばのテントがありました。お祭りっぽい!なんだか予想以上に大きなイベントでびっくり。糺の森の長い長い並木道の中にズラーっとテントが。これが全部古本屋さんだなんてなんだかすごい! ![]() 老若男女、様々な人が古本を思いのままにあさっているなんだかとてものんびりした空間でした。客引きも一切なし。 ラインナップは、新古本みたいなわりと新しい本、もしくは古文書レベルの古い本、学術書関係の本が多くて、全く私には用のないような本が多かったです。私にも「もしあったら欲しいな」程度の目的の本が何冊かあったのだけど、一冊も見つかりませんでした。そういうのはどうやらamazonとかBOOK OFFで探した方がよさそうだと思いました。 蚊に刺されながら二時間近く本を探して買ったのが、カーラ・カスキンの「どれがぼくかわかる?」という絵本の初版本500円。これが貴重なのかとかお買い得なのかとかはわかりませんが、この絵本はいずれ買おうと思っていたので、定価よりは安く買えたのでまあいいかな。そして、子供のころ好きだった青い鳥文庫の「くまのレストランのひみつ」という本。こちらは100円でした。 目的の本を探すという目的ではもう来ないかなと思いますが、このなんともいえないまったりとした夏らしい雰囲気を堪能する目的で来年も行けたら行きたいなと思います。人間観察もばっちりしました。古文書を買いあさる男子児童(多分小学生)や、亀の飼い方を探している外国人女性など、ユニークな人がたくさんいました。さすが京都。
香川県へ、お墓参りのついでにうどんを食べまくってきました。
明石大橋を渡って本州脱出。 ![]() まずは「津田の松原」サービスエリアでうどんを。ここは自分で茹でてトッピングをして・・・というセルフうどんでした。腰があって美味しい!あたたかいうどんとおでんを食べました。 夜は高松市内の「うどん本陣山田家」へ。ここは古い民家を改造したようなつくりでゆったりとすわってうどんを食べられるお店でした。でも値段は良心的。釜揚うどん卵つきが580円くらい。 ![]() ![]() 細めの上品なうどんでもちもちと美味しかったです。おみやげ用に持ち帰りのうどんや醤油豆買い込みました。 その夜は夫のおじいちゃんの家に宿泊しました。 翌日はまずは家の近所をお散歩。「少年時代」のメロディーが聞こえてきそうな田舎道。 ![]() トトロが待っていそうなバス停。 ![]() 歩き疲れた後は夫の母に教えてもらった近所のローカルなうどん屋さんのうどんを。 看板があがっておらず一見うどん屋らしからぬ外見ですが、製麺所なのです。 ![]() メニューはうどん小150円or大250円のみ。 製麺所の工場の一角でお金を払うと、ゆでたてのうどんをどんぶりに入れてくれるので、自分でそこに温かい出汁をかけます。 お店の人の指導のもと、鍋底までお玉を入れて持ち上げると、具がいっぱい。 多分近所の畑でとれたであろう茄子やごぼうや大根や人参がどっさり入っていました。 ![]() びよーんと伸びがよく、腰があるうどん。座って食べる席もろくにないので、立って食べる人、外で食べている人もいるようなのんびりとしたお店でした。 夫の母は子供の頃からここのうどんを買って家で食べていたそう。「あんなところのうどんをわざわざ食べたいなんてもの好きね」的なことを言われましたが、とても美味しいうどんでした。 こんなローカルなところにもちゃんと麺通団風の集団が来ていて、讃岐うどんブームのすごさを目の当たりにしました。でもお店の外でたむろして「のどごしがー」とか「このローカルさがいいよねー」みたいなことを声高に言っていて、ああいうのはかなり恥ずかしいなと思いました。人のふり見て我がふり直そう。 お店の名前は、夫の母曰く「みんな"谷川”って呼んでるけど」、でしたが、ネットで調べたら一応「谷川製麺所」という正式名称があるようでした。 三宮に帰るバスに乗る前に、がんばってもう一軒高速バス停近くのセルフうどんの「まるいち」というお店に。ぶっかけをチョイス。こちらは太めの歯ごたえがあるうどんでした。 ![]() ![]() まだまだ行ってみたいうどん屋がたくさんあるので、これからもしょっちゅうお里帰りをしようと心に決めました。
京都は一乗寺。有名な本屋「恵文社」の程近くにそのお店はあります。
緑に塗られた部屋の中には緑の服を着た女店主。 扱っている洋服は、シックでレトロなワンピースやスカートが中心の古着屋さんです。高いのかな?と思いつつ値札を見てみると、とてもお手頃な価格のものばかりでびっくりしました。私の気に入った服もあったのだけど、試着してみるとちょっと大きすぎてあわなかったので、今回は残念ながら見送り。 緑色の女店主は、かつて同じところでバイトしたことがある友人なのですが、シックな店構えとは裏腹に相当気さくな人物です。恵文社に行くためにわざわざ一乗寺まで来たけれど、せっかくだしもうちょっと色々なお店を見たいなーという時は是非お立寄りくださいませ。もちろん、このお店のために一乗寺に来るのもよしです。素敵なお店です。 Boutique IRMA 京都市左京区一乗寺払殿町38−3 パールハイツ1ーB tel 075-781-0670 open 13:00-20:00 close 月曜・木曜 わたしがIRMAに行った時、店の奥から「ゴリゴリゴリ」というなにか歯車が回っているような音がしたので不思議に思っていたところ、それは女店主の愛犬アデルが奏でる鼻息の音でした。 ![]() 特別に表までつれてきてくれました。 ![]() フレンチブルドッグなんですが、生のブルドッグを見たのが初めてだったので、その鼻息の大きさに驚きました。たまに「ゲボー」という鼻息まで。大丈夫かな、と心配になりましたが、いつものことらしい。 おっぱいだって見せてくれます。サービス過剰だよ・・・。 ![]()
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